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咽頭食道瘻カテーテル

『食事をとるために必要な口の機能の低下や頑固な口の痛みによって食事が喉を通らなくなることは我々人間に限った事ではありません。ペット達もこのような病気にかかる事があります。当然、口からご飯が食べられない状況でも食べられるようになるまでの治療期間の間も体は決まった栄養を欲します。そのような状況の中で、治療に静脈点滴が長期化してしまうケース、経鼻カテーテルが使えないケース等で咽頭食道カテーテル法が選択されることがあります。方法は口の喉よりの部分から口にチューブを通し、食道へ通すことでそのチューブから直接体外→食道→胃→腸へ食事を送る事が可能です。すなわち口を使わずに腸まで食事をおくれるというシステムです。これにより腸が退化することなくかつ食事のたびに口が痛まず満足いく栄養を摂取することが可能です。また呼吸系へ影響を与えない方法なので呼吸器に障害をすでに抱えているペット達にもやさしい治療法です。日々ペット達の看病でご飯を食べさせる事に悩みを抱える飼い主様の苦悩を解決できる方法でもあります。この治療法も他の方法同様その子その子によって向き不向きがありますので獣医師に相談してください。』

全身麻酔下で、気管挿管および術野剃毛と消毒を行います。

口腔内消毒を行い、カーマルト曲鉗子および指にて舌骨の尾側の口腔粘膜および皮膚を確認します。

カーマルト曲鉗子にて口腔内から切開部皮膚を圧迫し、メスにて皮膚から栄養カテーテルチューブ径よりやや小さめの切開を加えます。

口腔内からカーマルト曲鉗子を皮膚フィステル形成部位へと出し、食道用カテーテルチューブを把持し、咽頭部へと誘導し、近位食道を経て、第6~7肋間または目的によっては胃内へと挿入します。

食道用カテーテル挿入が完了したら、カテーテルにシリンジを接続し、陰圧であることを確認します(この方法は食道内カテーテル挿入における基本確認事項です)。その後、皮膚と食道用カテーテルがずれないようにfinger-trap縫合および巾着縫合を正確に行い、固定します。

そして口腔内からの触診でチューブの位置等を再確認し、喉頭鏡を用いて喉の状態を確認します。

皮膚フィステル部にバンテージを巻き、固定を終了します。カテーテル劣化の起こりにくい専用カテーテルを用いることにより、数か月におよぶカテーテルからの完全チューブ栄養管理が可能となります。