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チェリーアイの外科的治療法

方法は最も簡便でかつ麻酔時間を短縮できる利点を有するものの、適切な切除ラインを設けないと涙液の産生が抑えられる可能性があるため、アンカー法(Kaswan&Martin法)やポケット法(purse-string法)を用いる方が望ましい。

眼科手術器具を準備し、麻酔導入を行い、眼周囲の消毒および角膜保護のために眼軟膏を塗布します。そしてアドソンにて突出している瞬膜腺を牽引します。

次に想定している切開線に沿って曲モスキートで把持します

切開線に沿って、角膜を誤って傷つけないように、レーザーメスにて切除します。

出血や正常組織の損傷がないことを確認します。術後、抗生物質点眼薬および全身投与を行い、かつアイシングを施し、エリザベスカラーを装着します。

第三眼瞼被覆術(瞬膜フラップ術)

利点

 ①障害を受けた角結膜上皮に涙液膜が常時被覆する事で、涙液由来成分の供給が潤沢と 

  なり正常な角膜治癒機転を増強する。

 ②EGFは血液の10~50倍あるため、上皮細胞の増殖、接着、実質細胞の増殖とコラー

  ゲン産生を活性化する。

 ③涙液中のビタミンAは上皮細胞の分化を促進する作用をもつ。

 ④瞬膜による眼表面の物理的バリアー機能

 ⑤眼表面の温度が上昇し、角結膜上皮細胞の活性化が促される

 ⑥結膜杯細胞から、ムチンやリソチームが分泌が盛んになるため、生理活性物質バリア

  ーの機能も有する

 ⑦結膜リンパ組織の活性化により免疫バリアーの亢進が期待できる

 ⑧角膜上皮自身が分泌するPA、IL-6ヒアルロン酸等により、角膜創傷治癒機転が活性化

全身麻酔下もしくは局所麻酔下(その子の性格と全身状態に合わせて選択)にて眼瞼部を剃毛消毒し、次いで眼球へ消毒を施し、外科手術器具で第三眼瞼を確認します。

上眼瞼部の眼瞼縁から3~4mmの部位へモノフィラメント非吸収性縫合糸を通す。

次いで瞬膜(第三眼瞼)の瞬膜軟骨部の下を瞬膜を穿孔しない様に貫通させる。

そして第一針で刺入した上眼瞼部から並行に4~5mm程離れた部位に結膜面から皮膚に向かって通針する。

ステント(輸液チューブを応用しても良い)に縫合糸を通す。これは縫合により縫合糸が皮膚に食い込むのを抑えるためである。

結紮縫合を行う。この時皮膚へのテンションと瞬膜が角膜を覆えているか確認する。

結紮終了時、再度フラップの精度を確認し、抗生物質点眼および全身的抗生物質投与を実施し、麻酔覚醒を確認後、エリザベスカラーを装着し、終了する。