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皮弁形成術(皮膚移植術)

交通事故、腫瘍摘出術後等の広範囲な皮膚欠損部に対し、皮膚を移植し、機能的にも外観的にも本来の状態に戻す『皮膚再建術』の一つです。

移植床(皮膚欠損部の下の組織)をデブリードメントし、組織の生着が可能な状態にします。また移植皮弁を作成します。この時、皮膚弁に血管支配を確認し、血管ごと皮膚弁に温存したまま移植する『有茎皮膚弁形成術』と血管を移植しない『ランダム皮膚弁形成術』があります。当院では術後のクオリティを考慮し、有茎皮膚弁形成術を実施しております。皮膚形成外科は執刀医の術式により外観的QOL(生活の質)に及ぼす影響が多いものです。術前により近い外観の温存を可能にするため、移植皮膚弁形成のクオリティや移植床と皮膚弁の縫合法にも『ウォーキング縫合』および『遠近近遠縫合』の導入により、術後の形成上のクオリティの向上、また皮膚弁にかかる圧負担を軽減する目的でメッシュ形成やV-Yプラスティ形成術を併用し、さらには切除部位の毛の配列形式および移植皮膚弁の毛の色を計算に入れた術式を実施します。

作成した移植皮膚弁を移植床に合わせます。

移植床に移植皮膚弁を縫合します。ウォーキング縫合および遠近近遠縫合により縫合することにより皮膚どうしのより自然な生着が可能です。また術後血腫や組織液による移植皮膚弁と移植床の生着障害を抑えるため、ドレイナージ(排液管)挿入や、フィステル形成(排液孔)を実施し、ドレッシング法による患部に対する適度な圧および湿潤な環境をつくり、生着率向上へ向けたクオリティーを追及します。また必要に応じ、近くの器官(眼や鼻等)の形成再建術(矯正術)し、術前と同じ外観、機能性の温存を実施します。