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軟口蓋切除術(口蓋垂切除術)

短頭種症候群の一つである『軟口蓋過長症』。外科的アプローチはまず、短頭種に適した麻酔導入を施し、確実に気管挿管を実施する。そしてバブコック把持鉗子により把持し、閉塞レベルの確認と、切除部位を確認する。

本症例においては軟口蓋が喉頭まで伸展し、閉塞をもたらしていたため、切除を適応とした。

軟口蓋の左右に3-0もしくは4-0の吸収性縫合糸にて支持縫合を行う。この糸は軟口蓋切除後連続縫合に用いるため、牽引用かつ縫合用に使用する事となる。そして口蓋垂に牽引用の支持縫合を行う。

左右の支持縫合糸から1~2ミリ口蓋垂側から軟口蓋を半分牽引切除し、支持縫合糸により連続結紮縫合を実施する。この時重要な事は、口腔粘膜面と鼻腔粘膜面を正確に接着させながら縫合することである。軟口蓋半分処置終了したら、切除を残り半分にも実施する。そして続けて連続縫合を実施し、反対側に残っている支持縫合の片側と結紮縫合を実施し喉頭蓋と1~2ミリ程度の接触するレベルまで切除出来た事を確認して終了する。

術後の喉頭部の確認。狭窄した喉頭部の気道が再建された事が見て分かる。

咽喉頭への外科的な機械的刺激は術後の一過性咽頭浮腫をもたらす事があるため、術後の気管支拡張剤およびステロイドの一時的投与は必須である。また本手術においても電メスの使用は禁忌である。