脊髄梗塞

これも意外と多かったりする脊髄疾患の一つ。

この患者さんはシェルティだがこの病気は割とトイプードル やシュナにも良くみる。ポメラニアンとかヨーキーも割と好発なので注意してくださいね。

FCEは椎間板髄核と一致する線維軟骨の塞栓症によって生じる急性脊髄梗塞である。どのように移動するかは未だわかっていない。非軟骨異形成犬種に多く見られる傾向にある。非対称性病変が特徴である(←絶対ではないので注意)。あと痛みが出ないことが多い。多くの神経異常は発生から24h以内に発症する。
治療はコハク酸メチルプレドニゾロンで概ね良い。
予後は障害の範囲により異なり、膨大部の病変や深部痛覚の現象は負の予後因子である(cauzinille and kornegay・Gandini et al 2003)