アレルギー性皮膚炎



*ハウスダストストレージマイトによるアトピー型(環境アレルゲン由来)

*食物に起因する食物有害反応があります(食物アレルゲン由来)


【パターン】

家で分かる非常に簡単なおおまかな鑑別ですが食物は変えない限り一年間体に毎日入るので季節性が弱く年中常に繰り返している傾向にあります。それに対してアトピー性皮膚炎はカビやダニなどのアレルゲンが多い時期が温かい時期に多いため、冬季にやや症状が緩和する傾向にあります。


1:【体質の確認】

まずアレルギー検査や皮膚炎の発症時期、部位などをヒントにどちらのパターンかを診断します(どの部位にどんな皮膚炎がいつどの季節に出来るか)

2【皮膚の微生物】

また皮膚の細菌や酵母菌や目に見えないダニ、皮膚の状態とアトピーや食物有害反応により皮膚のバリアが落ちた結果生じた二次災害(細菌や常在酵母の過剰増殖合併症)を行います。

3【皮膚のコンディション】

脂漏症など皮脂の過剰分泌を伴うタイプの皮膚の環境か、そうでないかを触診で判断します。ドライスキンが脂漏症かで外用や使用するシャンプーを選択していきます。また一部ホルモン由来による皮膚障害も起こることがあるため、獣医師に確認を取ってもらい必要があれば血液検査などを行いましょう。

  


《食物アレルギーが主たる原因と疑われる時》

一つの例として

①アレルゲン除去食食事療法8週間

 ※この時期は厳密に副食抜きましょう

②一時的な痒み止めの使用

 ※皮膚炎が1箇所など少なく痒みもそこだけの場合、外用のみで治療する事も可能です。

③不飽和脂肪酸の投与(サプリなど)

④腸内環境を整えるだ乳酸菌製剤を与える

⑤細菌性皮膚炎の併発を疑う皮膚病変(例として表皮小環と呼ばれる病変)がないようであれば逆に低刺激系のシャンプー(しっかりとスポンジであわ立ててから体に塗り洗い流します)

⑥保湿系(セラミドモイスチャースプレーや今使っているのでも良いです。)

         

食事での体質改善を8週間徹底しながらその時期アポキルで痒みを抑え掻く事による炎症からくる更なる痒みを止め、同時に食事療法で体質を改善してみます。

安定してきたら食事療法にして痒み止めを減らしていきます。

またこれまでの間、シャンプーなどの補助療法は継続します。


*痒み止め退薬出来そうであれば食事のみで管理し、梅雨前などの痒みが出やすい時のみ服用頓服的に使っていく事もあります。痒みが限定的な場合(冬などは夏や梅雨にくらべ皮膚炎が出にくいので皮膚炎の面積が局所的である事も多いのです)外用をうまく利用し内服薬を減らします。

*退薬出来なさそうだったら環境要素などの他のアレルゲンファクター、皮膚の酵母菌量、常在菌などをチェックすると良いでしょう。



仮に痒み止めで管理できなかった時の救済策は

①今一度アレルゲン検査を行いしっかりと原因となるものを調べて厳密にアレルゲンを絞り込みアレルゲンから逃げてみる(あくまでその時点での参考なので今時点での治療指針の参考と考えましょう)

②免疫抑制剤を使う事もごく稀にあります。

③アトピー併発の場合、減感作療法にトライする(アナフィラキシー起こすリスクもあるので慎重に行きたいです)

④治療反応が今一で細菌培養、真菌培養、毛根検査、アレルギー強度試験、アレルギーリンパ球反応試験など一般的な皮膚科検査を行っても判断が難しい病態の場合、臨床的な一助を得るために皮膚生検を病理すると解決への糸口が掴めるケースもあります。


また皮膚炎ケアが上手くいっているにも関わらず痒みだけ残る場合があります。

その原因として

①皮膚炎ケアが不完全で炎症が出る。

②精神的にやる行為が残ってしまっている。

③異なる原因を秘めている

などがあります。

それぞれに特性がありますので獣医師に相談いたしましょう。