クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

副腎皮質機能症候群は体でステロイドを作っている副腎というところが過剰に働いてしまう病気で犬で高頻度なホルモン性疾患です。よくお水を飲む、おなかが張ってきた、ハアハアする等が多い症状です。写真は最近、過剰に水を飲むという主訴で来院されたダックスの副腎の超音波画像診断所見です。真ん中にあるピーナッツ上の物体が副腎です。クッシングには中枢性と副腎性の二種類があり鑑別が必要であるため、ACTH刺激試験、デキサメサゾン抑制試験、尿中コルチゾール・クレアチニン比等追加検査し、原発性副腎皮質機能亢進症と診断し、外科不能なくらい血管に隣接しきっていたので内科療法としてトリロスタンで治療いたしました。


糖尿病

日本猫14歳。最近痩せてきて飲水量&尿量が増えたと来院。血液検査と尿検査から糖尿病と診断した。インスリンと食事療法で維持している


非定型アジソン病

他院にて点滴治療を2週間行ったが悪化してショック状態で運ばれてきたトイプー14歳。
低血糖による昏睡、急性胆道肝炎、三尖弁逆流、僧帽弁閉鎖不全、肺動脈弁逆流、大動脈弁逆流をていし、急性胆道肝炎の治療を行い、集中治療後安定期に副腎皮質ホルモンを再度検査した低値であり、電解質に異常をきたしていない点から非定型アジソンの疑いありとし、コートリルでのケアを開始した。8ヶ月たった現在も状態は安定している。